前回は結局導入までの経緯しか書けなかったので今回は改めてα7Cを実際に使ってみた雑感などを。箇条書きで。ところでタイトルは「シン」のほうがよかったですかね、まあいいか。
- 小さくはないが軽い。
はっきりいって全然小さくはない。しかし明らかに軽い(7III比)。軽いカメラは嬉しくなる。大きさよりもよっぽど大事
- ファインダー小さい。
本当に小さいのでわりと頼りにならない。7IIIや7SならEVFでわりとピント合わせいけるけど7CはDMFで拡大表示とかしないと正直不安。というわけでなるべくEVFは見ないようにしました。次モデルでは大きくしてほしいですね。気のせいかもしれないけどE-M10mkIIより小さく感じる。
- グリップも小さいけど割と慣れてきた。
慣れてきたって言ってもたとえば1日握っててもほんとに平気か?って言われるとあんまり自信がない。試すのも面倒だから試してない。というわけで短時間くらいなら割と平気になった。α7IIIみたいに親指と中指だけで持ちあげることができる形状だと理想的だったんだけれども。
あとα7IIIやα6600と比べるからだめなんですよ。コンデジと比べたら全然持てる。
- チルト液晶が恋しい。
例えば重くて重心が前寄りになるレンズを付けたままバリアングル液晶を駆使してローアングルで写真を撮る方法が今の僕には理解できない。あとストラップの下から手を伸ばしてバリアングル液晶を開くと液晶にストラップが乗っかって気絶した。さらに左手でレンズを持っているときのピント位置変更は右手になるわけだがバリアングル液晶は左側に開くので「えっ右手で左側に開いた液晶をタッチは無理だよ…」ってなる(AF枠を動かせるフォーカススタンダードをどこかのボタンに割り振れよという指摘があるかと思うんですがその話は後述)。でもそんなバリアングルの辛さはちゃんと調べて理解したうえで今回は買ったのだから今回は文句は言わない。いつかチルトモデルも出してほしい。
- そんなわけでレンズはなるべく小さく軽いのが良い。
重いレンズを付けると上記理由で腕がつって死ぬ。気を付けたい。でかくても軽いレンズならそんなに問題は無いような気はするけど500gを超えると自分の腕は死ぬ。F1.8とかF2の単焦点とかタムロン17-28mmくらいまでかなー。個人の感想ですけど。
- シャッター音は嫌いじゃない
独特ではあるがまあ割と好きな方。イラっときたり写真撮る意欲が削がれるような音じゃなければまあいいんじゃないでしょうか。シャッターショックはあるといえばあるような気もするけどどうだろう? こんなもんじゃね?という気持ち。
- リアルタイムトラッキングAFすごい。本当に凄い。あとAF枠がピンクになるぞ
これが圧倒的にα7IIIに勝ってる部分。動くものを撮るなら無理してでもα7Cを使いたいと思うくらいAF枠が狙った獲物を外さない。専用ボタンも用意されててこの機能を使うために作られたカメラなんじゃないかという錯覚に陥る。きっとα7IVには搭載されると思う。でもα7IVっていくらなんだろうなー。30万とか言われたらちょっと買えないかもなー。ハイクラスでもないカメラ1台に30万は出せないなー…
あとAFが合わなかったときに枠がピンク色になるようになったのは良いですね。大変便利だと思うんですがピンクになることが多すぎて「もうちょっと頑張ってα7C」という気持ちにもなります。
- 意外とボタンが足りないってことがない。そして説明が過剰。
動画ボタンにクリエイティブスタイルを、ゴミ箱ボタンにAEL、背面ダイヤルの真ん中ボタンにピーキングを割り当てたらだいたい満足した。ところで背面ダイヤルの真ん中ボタンはデフォルトだとフォーカススタンダードボタンになってます。これを別の機能にしないとAFエリア設定がフレキシブルスポット選択時にやたらと「真ん中ボタンでフォーカス位置を移動できるよ」的な文字が背面液晶に出ます。メニューダイヤルを回すたびに出ます。写真を1枚撮るたびに出ます。とにかく出ます。これを消す方法がわからなくて購入日当日は気が狂いそうになりました。
この記事の15枚目の写真を見てもらうとその表示が出てます。
ソニー「α7C」レビュー。静止画・動画の両面で「いいところ、気になるところ」をチェック - 価格.comマガジン
で、背面ダイヤルの真ん中ボタンに割り当てられていたフォーカススタンダードを別の機能に割り当てたらようやく出なくなりました。フォーカス位置変えたかったら液晶をタッチするかタッチパッドでいいと思うので一応困ることはないです。それよりフォーカス位置リセットボタンが欲しいんですけどどこにあるんでしょう。
追記:どうでもいいことだがこのフォーカススタンダード機能、背面ダイヤルの真ん中ボタンにしか割り当てられない。なぜなのか。
- α7IIIを持ち出す機会が減りそう
だってα7Cでわりと事足りるんだもん。軽いし。
- 余談:やっぱ(ちょっと高い)カメラはブラックがいいな
うちのE-m10mkII はシルバーモデルなんですが、別にそんなに高いカメラではないので雑にカバンに放り込むし結構傷や汚れまみれになってます。で、X100Vもシルバーを買ったんですが結構なお値段のカメラなのでなるべく汚したくないという気持ちになってしまい、滅茶苦茶丁寧に扱う羽目になってしまいました(おかげで購入後9か月たってたけど状態Aで売れました)。α7Cはそんなわけでブラックにしました。これでもう傷を恐れずにカバンにいれることができるぞ。みんなもブラックを買おう。でもX100Vみたいにホットシューのシルバーがちゃんと本体のシルバーと同じ色になってたらわからなかったかも。
- まとめ
メイン機として1台だけαがほしい、そして気合を入れて写真を撮りたいというのであればやっぱりα7IIIを買うべきだと思います。EVFとバリアングル液晶の2点だけでα7Cはα7IIIに大きく劣ると思います。でもα7IIIのサブ機として考えたら全然ありかなと。軽い単焦点とかつけてあんまりEVF覗かずにラフに写真撮りながらガチりたいときだけα7IIIを出す。みたいな。
なので逆にいうとたまに持ち出したい、常にカジュアルに撮りたいって人はα7C一台でも良いのかなあと思わなくもないです。この前「仕事用に人物のオフショットを撮るカメラが欲しいけどお勧めある?」って聞かれた時は「α7cがいいんじゃないですかねー」と答えました。普段一眼を持ち歩かない人がカバンに重くてかさばるα7IIIを毎回入れて運ぶとかそのうちしなくなると思うんですよね。いくらいいカメラでも持ち歩かなければ何の意味もないので、であればα7Cがベストだって人もこの世の中にはいっぱいいる、はず。
そんな感じで個人の感想をひたすら書きまくりました。できれば1日寝かせてもう少し追記したいところですけど時間なので今日はここで終わりにします。ありがとうございました。
写真は新宿御苑のクスダマジンジャー。マツカサジンジャーともいうらしいです。なるほどたしかにマツカサ。