ファーストインプレッション、と書いたのですがまだ買ってからそんなに触ってないです。この一週間そんなに天気もよくなかったですしそもそも平日でしたしいっそ週末まで先延ばしにするか? とも思ったんですが頑張って書いてみました。頑張ったわ。というわけでいつもの箇条書きインプレッションです。比較対象はα7IIIとα7Cです。
・使ってみて初めて分かる、スペックからはわからない良さみたいなのがある。
最初に言いたいことがとりあえずこれ。積層センサーの演算処理のおかげなのかわからないですけどAFの合わせやすさ、正確さみたいなものがα7IIIとは全然違う気がします。もしかしたらプラシーボ効果かなんかかもしれませんけど、これのおかげで撮っててとても快適です。あと全体的にきびきびしてる感じ。
・グリップの持ちやすさ、かなりいいと思う。(個人的には1>9II>7III>7IV)
α7IIIより手にしっかりとフィットし、α7IVほど厚すぎないちょうどいいグリップだなと思ってます。カメラを持ちやすいと取り回しもしやすい。だからやっぱりα9IIっていいカメラだなって。つけてるレンズが異様に軽い85mm f1.8だからなのかもしれませんけど凄く軽く感じます。…うん、これ絶対レンズが軽すぎるせいだなこれ。
・動体に対するAF追随が期待通りに良い。
夜の駅前でバイクなどを撮りながら確認してたんですが、リアルタイムトラッキングのおかげで歩留まりがものすごくいい感じです。α7Cと比べるととらえた後の食いつきが凄い感じ。ただすべての面でα7Cより良いかというとそうではなく、フォーカスエリアをワイドにした時の「えっそこにピント合わせるの?」率は9IIの方が高いような気がします。ワイドではなくスポットとかにすると問題はない感じ。
・SDカードスロットのSLOT1が左側になった
α7IIIでなんか指摘されたせいか知りませんがα7IIIと左右逆です。ちょっと使いにくいです。まあ9II以降のデュアルスロット機は全部そうなってるんでしょう。これはもういたしかたないです。
・AF-ONボタンに(限った話ではないが)「押す間トラッキング+AF」機能を割り当てられない(代案はある)。
これはα7RIVやα7SIIIでもそうらしいんですが、できません。α1とか7IVとか7Cみたいにどんな状態からでもリアルタイムトラッキングを呼び出してAFロックする、ということがAF-ONボタンを押すだけでできるようになりません。
そこで押す間カスタム設定呼び出し機能を2つ併用することで何とかしました。
ざっくりいうと左のAF-ONボタンを押すと「押す間トラッキング+AF(ワイド)」、右のAELボタンを押すと「押す間トラッキング+AF(フレキシブルスポット)」になるようカスタム設定をしました。左はあんまり使わないとは思うんですが7Cで出来ることができないのは気持ち悪いので一応設定しときました。ヨドバシやソニーストアに行っていくら相談してもできなかったことなんですが、これを自力で出来るようになって滅茶苦茶すっきりしました。人間やればできる。
・いくらアンチディストーションシャッターといっても電子シャッターはやっぱりゆがむ。
α1だとガチで歪まないらしいんですがα9は普通に歪みます。特に気になるのが電子シャッターでカメラを横方向にパンしたとき。それ以外の条件では多分そこまで気にならないんじゃないかと思います。電車とかから外の景色を撮った時も歪むかもですけどそんなのメカシャッター使えばいいですからね。多分一番困るのは馬を撮る時だと思います。このカメラのメイン被写体です。次の紫苑ステークスでどう撮ればうまくいくかちょっと確認してきます。
・トータルで見ると満足度は非常に高い
そりゃバリアングルに抵抗なければ30万くらいで買えるα7IV買ってましたよ。でも抵抗あるんだから仕方ない。そんな気持ちで買ったα9IIですが使ってみたら意外と(?)操作性がよく、今はほぼほぼネガティブな気持ちはないです。いいカメラを買ったな~。
写真は新宿駅東口の謎のオブジェ(の一部)。ちゃんとぐぐったところ「花尾」 (Hanao—san)という名の現代アートらしいです。この記事を書くためになんかいい被写体はないかと新宿をうろうろしてて初めて気づきました。まあ新宿駅前ってくつろげる場所ないですしとっとと移動しちゃいますからねえ。
α9II&85mm f1.8 新宿